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COLUMN

NIMBY施設について

迷惑施設

 

「NIMBY施設」とは「Not In My Back Yard」(私の裏庭ではない)の略で、すなわち俗にゆう「迷惑施設」のことです。

例に挙げると、公共的なものでは一般廃棄物・産業廃棄物処理場、火葬場、原発、下水処理場、民間では各種遊技場(パチンコ店等)、ファッションホテル、葬祭式場等々。

果ては幼稚園・保育所、学校、介護施設までもそう呼称される時世です。

民間(商売として)はさておき、公共の利益に供すると共に必要不可欠である施設について「迷惑」という冠をつけたのは誰なのでしょうか。

確かに私自身も住まいの隣にあってうれしいものでは無いと思います。

設置反対の気持ちも理解できます。しかしながら、どこにも無ければ現代社会は成り立たなくなります。

さあ、反対するなら対案を出しましょう。反対運動が成功した暁には、ゴミは出さない・土葬にする・電気は使わない・し尿や汚水は出さない…なら対案は必要ありません。

原発の対案は再生可能エネルギーであるという主張はあります。それではそのイニシャルコストはどう負担しますか?安定供給の保証はできますか?新たな設置用地は誰が提供しますか?再生可能エネルギーには自然破壊等弊害はないのですか?

原発がベストであるとは思いません。しかし、反対というだけではなく学者任せだけではなくまさに一人一人が使用電力の低減に対する意識を強く持つことが第一歩だと思います。

廃棄物処理場も同様です。排出量の削減・4Rの向上が新たな処理場の必要性低減につながります。

「ごみ処理場建設反対!!」と大きく書いたプラカード。反対運動が成就した後に掲げた人のご自宅の壁にでもなるのでしょうか。よもや廃棄することなど無いのでしょう。捨てる場所など無いのですから。

ましてや子供たちが学ぶ場所やお年寄りが拠り所とする場所まで「迷惑」とは…

人を思いやる心、愛する心、包む心が無い国になってしまったのでしょうか。

まさに憂うべき国民性が幅を利かしてきているように思えます。

「権利」の主張は良い事です。それには「義務」の遂行がワンセットです。

そして、所得を得て、恋愛をしたり子育てをしたり自らの夢を叶えたりとするならば必ずそれらの施設を必要とするのです、どんな生活・仕事にしろ。

設置を認めた地域の方々は、反対運動を起こす人達のことも背負ってふるさとの土地・環境を日々提供しているのです。幾ばくかの補助や交付金など当たり前です。それが欲しいが為だなどというのはもってのほかです。

我々建設業も同じなのかもしれません。物流が必要なら道路や港を造り、住むところが足らなければ宅地造成やマンション等を造ります。電気が足らなければ原発ですら作ります。そして発生した廃棄物は法に則り処理場へと。しかし、工事は「迷惑事業」でしょう。そのご負担をお掛けする以上、より良いものをより早くお納めできるようますます技術の向上に努めていきます。

優しい国であり続けることを祈りながら…

 

乱筆乱文にて